こころ / 夏目漱石
 登場人物の中に「先生」という人がいます。
 たぶん誰しもが持っていると思われる心の弱い部分をその「先生」という人物を通して表現されています。この「先生」の心理が克明に表現されていて、僕はそんなに感情移入する方ではないのですが、この作品では完全に「先生」と同化しました。


僕にとっては墓まで持っていきたい本ですが、みなさんにとってはどうかわかりません。だから全ての人に対しておすすめってわけではありません。ただ単に、僕にとってはこれが真実なんです。この本で表現された心こそが人間の心の真実だと思っています。すくなくとも、どんなにカモフラージュしても、僕の心の本質は「先生」と同じだと思います。

最後に心に響いたフレーズを・・・。
「完全におれは策略で勝っても人間としては負けたのだ」

僕が最も衝撃を受けた文学作品です。