2008年2月17日

時計


 今日のお題は文字盤のない時計。


 文字盤のない時計を買いました。


 とはいえ。
 文字盤のない時計なんて役にたたない。
 なんていわれたりするので。


 今回は文字盤のない時計でひとり議論してみたいと思います。




 文字盤のない時計は役に立たない
 の対偶事象として

 文字盤のある時計は役に立つのか?
 という問いを設定します。



 文字盤と言っている時点で
 その時計はアナログ時計でしょう。

 時計という範疇において「役に立つ」という
 状況はどういう状況を示すのか。




 そもそも時計の役割を考えます。

 目に見えない時間を
 時計という尺度をもつ道具によって
 観察可能な時刻を導き出すものです。



 これを踏まえて


 文字盤のない時計と
 文字盤のある時計を比較します。




 どちらも正確な時刻を詳細に導きます。


 が、しかし。


 その表示された時刻を読み取る際
 文字盤があったほうが
 読み取りやすくなります。


 この「読み取りやすさ」が両者の決定的な違いであり
 正確な時刻を詳細に導くという点においては
 同じであるわけです。


 文字盤のない時計は「読み取りやすさ」が
 劣っているわけです。




 以上から

 時計においての「役に立つ」というのは
 正確な時刻を詳細に導く行為の差異ではなく
 その時刻の「読み取りやすさ」を示すもの
 と考えることができます。


 「役に立つ」=「読み取りやすい」
 の方程式から

 文字盤のある時計は
 文字盤のない時計より
 役に立つ

 と結論づけられるわけです。





 これが文字盤のある時計は役に立つのか?という問いに対する
 ここまでの結論です。

 しかしながら。
 今の結論はあくまでもアナログ時計において
 比較考察したものです。

 「役に立つ」=「読み取りやすい」の方程式を
 デジタル時計も加味して比較考察すると話は変わってきます。





 いうまでもないことですが



 アナログ時計は1から12の文字列が並んでいますが
 一日は24時間ありしかも1時間は60分、1分は60秒。


 文字盤の表示と現実の時間の流れが異なっているわけです。

 8を40分と読み替える、2に達してない時は1時と読むなど

 非常に複雑な互換を脳内で操作しなければならいわけです。




 僕らは幼い時分に
 この互換操作をさも当然のように習っていますが
 そもそもその表示形式の複雑さに疑問を呈しても
 おかしくないわけです。




 それと対照的なのがデジタル時計です。

 そういった互換操作を行わずして
 簡単に時刻を読み取ることができます。





 つまり


アナログ時計よりもデジタル時計の方が
 「読み取りやすさ」は勝っていることになります。

 ここで
 「役に立つ」=「読み取りやすい」の方程式を
 持ち出した場合
 アナログ時計よりもデジタル時計の方が「読み取りやすい」
 アナログ時計よりもデジタル時計の方が「役に立つ」
 と、いえます。



 はじめの問いに戻ります。
 文字盤のある時計は役に立つのか?


 デジタル時計まで含めた場合
 文字盤のある時計は役に立たない
 とさっきとは逆の結論が導かれることになります。





 では何を役に立たないと言うのか?
 新たな問いを設定します。



 「読み取りやすさ」の勝っている時計から
 「読み取りやすさ」の劣っている時計を
 「役に立たない」と言うのだとしたら



 文字盤のある時計から見て
 文字盤のない時計を役に立たないと
 結論づけることができます。

 しかし
 同様の理屈で
 デジタル時計から見て
 アナログ時計は役に立たないと
 結論づけることもできるでしょう。





 ここで。



 実際に調査したわけではありませんが
 通念的な話をします。

 文字盤のない時計は役に立たない
 ということには抵抗はないが

 アナログ時計は役に立たない
 ということに抵抗がある人は多いのではないでしょうか?




 でも上記の議論を踏まえた場合
 それは大きな矛盾であることが理解できるでしょう。





 というわけで。
 アナログ時計は役に立たないって
 いうことに抵抗があるやつ!

 文字盤のない時計が役に立たないっていうんじゃねーーー!!!

 寝るときでさえ買った時計をしているほど
 新しい時計が気に入っているAZでした。